赤ちゃんからお年寄りまで、福祉の魅力ってたくさんあるんです

ステップアカデミー講師の方にインタビュー。
今回ご紹介する今村眞弓さんは、ケアマネージャーとして働くかたわら、長年の現場経験を活かし福祉業界の人材育成の分野でも活躍されています。
とても明るい口調でお話しされるため、同じ時間を共有していると安心感を覚えるようなお人柄の今村さん。
順風満帆な人生を歩まれてきたと思いきや、今に至るまで、仕事やプライベートで数多くの壁を経験されてきたとのこと。

福祉の分野での多岐にわたる働き方や事業立ち上げなども経験されてきた今村さんから、福祉業界の実は知られていない素敵なところや、今後日本で福祉にかかわる仕事が重宝されるようになる裏付けの情報などを聞き、福祉の魅力を感じてみませんか?

今村眞弓さん

淡路島で生まれ、看護学校に行くために、東京に来ました。
卒業後、大学病院や大学の保健センターで17年ほど働き、その後地域での活動と考え、訪問看護や地域密着病院での看護や区議会議員を経験したのち、看護師仲間たちと開業ナースとして事業を立ち上げて22年になります。

今は代表は後輩に任せ、ケアマネジャーとして働くかたわら、人の成長を助ける様々なことに取り組んでいます。

赤ちゃんからお年寄りまで、幅広く「人」にかかわる

ーご担当いただく講座について教えてください

基本的なことでは、福祉の成り立ちや経過などを知っていただくとともに、制度の種類・お金の流れなどを説明します。
介護や看護は、施設や家など様々なところで活躍する仕事ですので、その紹介をし、対象者や仕事の内容・仕事の仕方の多様性など現場での実際をお伝えします。

ー講座への想いも教えてください

赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代にかかわるという、この仕事の魅力を知っていただきたいと思います。
看護や介護は人とかかわる仕事ですが、ご利用者様にも同じ人はいないので、毎回「学び」があり「やりがい」のある仕事です。

また介護は、技術や知識を学ぶことはできますが、それ以上に人の話を聞いて人を理解することが大事な仕事です。
そしてすればするほど、自己理解や自己成長ができる仕事なんです。
負担の大きな仕事として敬遠されることなく、興味を持ってもらえるといいなと思っています。

「地域の役に立ちたい」その想いで走ってきた

ー今村さんがその分野についての知識やスキルを身につけようと思ったきっかけは何ですか?

高校生の頃、在宅看護を行っている「佐久総合病院」の本を読んで興味を持ち、看護の道に進みました。
看護学生の時に、障がい者の方々や薬害や公害の被害者の方々ともふれあい、地域で生活している方々との学びがありました。

その後病院などで看護を行っていましたが、地域活動への意欲は持ち続けており、結果的には開業ナースとして看護師が地域で役に立てる事業を模索・展開しながら今に至っています。

ーご自身はどのようにスキルを身につけられたのですか?

看護学校は国立の学校で、縛られることなく割と自由に過ごしていました。
学校の主任講師は、「国が成熟していけば、福祉が充実していく」と話す女性でした。
自主活動時間も充実しており、学校外で学ぶことも多く、様々な経験ができたと思います。
卒業後も国内のどこで働いてもよく、地域で役立つ人にと言われながら先生方に育てていただきました。

たくさん壁はあったけれど、無駄な経験はない

ー身につけたスキルはお仕事でどのように役立っていますか?

大学病院や保健センター、地域での訪問看護や地域密着病院でのパート看護師・看護部長の経験、開業してからの経験など、全てに役立っています。

またプライベートでは私自身も親を泣かせた方でしたが、3人の子どもを連れて離婚し子どもたちの不登校・家出・警察からの呼び出しなど様々な経験をしました。
やんちゃな息子と娘でしたが、すべて財産だと思っています。
私はずっと仕事をしていて、子どもたちは「地域の人に育ててもらった」というぐらい忙しかったですが、3人とも今は自分たちの家庭を大事にする大人になっています。

壁にぶち当たる経験はこれだけではありませんでしたが、すべて財産であり、無駄な経験はないと言い切れます。

福祉の現場で役立つ知識をお伝えします

ー受講するメリットはどのようなものがありますか?

福祉関係の知識が身につきます。
特に、現場で役立つ知識を中心にお伝えしているのもポイントです。
「人」とかかわる際に肝となるコミュニケーションについても学ぶため、受講後は人とのかかわり方が上手になります。

ー講座で工夫している点も教えてください

半世紀近く看護や介護の業界に携わってきましたが、未経験の方たちにわかりやすく講義ができればいいなと思っています。
一対一もしくは少人数で行いますので、質問や意見を率直に言っていただけるようにしたいと思います。

この講座を受講しようか、迷っている方へ

講座は複数回で構成していますが、どの講座から受けていただいても大丈夫です。
福祉を通じて他者を大切にするだけでなく、自分を理解し自分を大事にすることができます。

\今村さんの講座については、こちらから/